食害魚がつなぐ地域コミュニティーの輪!高松市の子ども食堂にクロダイを寄付しました/TFT受賞

2025.09.10

2025年9月10日

うみのまちづくり株式会社

食害魚がつなぐ地域コミュニティーの輪!
高松市の子ども食堂にクロダイを寄付しました/TFT受賞

うみのまちづくり株式会社(本社:香川県高松市、代表取締役社長 中野 道彦、以下「うみまち社」)は、2025年8月26日(火)に、たかまつ子ども食堂ネットワーク(本部:香川県高松市)に地元で獲れた食害魚(註1)であるクロダイ(別名チヌ)の寄付を実施しました。

2024年10月より商船三井興産株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 中島 孝)が運営する商船三井社員レストラン「虎ノ門ライン」にてクロダイやアイゴといった食害魚を昼食メニューとして提供が開始されました。それから約一年レストラン利用者の方にも受け入れていただき、継続的な提供を続けることができました。

今回は食害魚販売の売り上げの一部を活用し、クロダイの産地である香川県高松市の子ども食堂に寄付を実施しました。近年お魚を食べることが少なくなっている子供たちに地元のお魚を食べる機会、加えて海洋環境や食害魚について学ぶきっかけとして広く活用いただく予定です。


クロダイ寄付の様子

加えて、商船三井社員レストランでの本取り組みが、世界の食の不均衡の解決を目指す日本発のNPO法人TABLE FOR TWO International(以下、TFT)が主催する「TABLE FOR TWOアワード2025」のおいしいTFT部門大賞を受賞いたしました。(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000225.000008886.html

本アワードは、「食」を起点に、誰もが楽しみながら参加できる社会貢献の機会を広げることを目的とした取り組みです。
TFTプログラムを導入する企業・団体の枠を超え、健康的な社員食堂メニューや啓発活動の優れた事例を共有・称賛することを目指し、エントリーから投票まですべてオンラインで実施。全国約700の参加企業・団体に投票を呼びかけ、大賞が決定しました。

うみまち社は、今後も企業様との連携を強化し、海洋保全・生物多様性に貢献できる取り組みに挑戦を続けていきます。

(註1)食害魚

食害魚とは、海中の藻場を過剰に食べてしまう植食性魚類を指し、瀬戸内ではアイゴやクロダイ、九州地方ではイスズミなどが該当します。食害魚の被害が拡大すると、沿岸部や海底から藻場が消滅する海の砂漠化、いわゆる「磯焼け」の原因となります。藻場は二酸化炭素吸収源としての役割(ブルーカーボン)に加え、海洋生物の住処としても重要な機能を持っており、食害や磯焼けは生物多様性の観点からも大きな課題となっています。